kohasilのブログ

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帝王切開なのに、、、大学病院出産の理想と現実

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今日は産後の病院ライフを振り返ります。

世間一般では大きいサイズと言われる約6~8㎝程の筋腫持ちだった私は大学病院以外では出産ができないと断られてしまったため、不本意ながら順天堂大学病院での出産となりました。

不本意というのも、大学病院だからなのか有名だからなのかはわかりませんが、とにかく出産費用が高額で、行政から出る出産一時金を大幅に超える額にドン引きでした。。。

ですが、紹介されてしまった手前、他に行く当てもなく、仕方なくそこでの出産を決め、安心をお金で買うのだと自分に言い聞かせていました。

しかし、病院の母親教室で一緒になった方々に聞くと、ブランド力なのか、無痛分娩の権威ということもあり、自ら望んで来ている方が殆どで、且つ無痛分娩が8割もいました。

大学病院での入院状況

帝王切開の時の手術室は、さすがの品揃えというか、素人目に見てもハイスペックで最先端という感じの綺麗な部屋でした。

しかし、費用をケチって大部屋にしたためか(個室は追加料金が発生します。)、個室を見ていないので何とも言えませんが、入院病棟は思っていたよりも古びて殺伐とした印象でした。

加えて衝撃だったのが、出産希望者が多いために病室を早く空けなくてはいけないという理由で通常分娩の方は約4日、帝王切開は約5日で退院させられるということでした。

他の病院では約一週間程の入院と聞いていたため、あまりの短さにまたまた不安が。。。最先端の大学病院で悠々自適な出産となるかと期待していたため、不満もむくむくと育っていました。(汗)

そして、産後…

さて、出産数時間後に麻酔が切れ始めた私のお腹は時間が経つにつれて痛みを増し、ロキソニンを処方されても全く効く兆候がなく冷や汗と吐き気でガタガタと震えだしました。

赤ちゃんの事を考える余裕は皆無でした。。。

赤ちゃんはベビールームで看護婦さんに見てもらえたのが救いでした。

初めは数時間おきに看護婦さんが赤ちゃんを連れてきてくれ、出ているのか全く分からない初乳を飲ませる作業を痛みの中、ただただこなしているだけで、ドラマでよく見る感動的なホンワカしたムードなど全くなく、母性も出てきているのか全然わからない状態でした。

しかし、こちらの様子などお構いなく、赤ちゃんは上手に乳をくわえ、見えていたかは定かでありませんがじっとこちらを見つめていたのがとても印象的でした。

『本能ってすごいなぁ。。。』とちょっと他人事のように不思議な気持ちでした。

この子が自分の中から出てきたという実感も、正直あまりなく、見たことのない珍しい生物を見ているような、どちらかというと興味に近しい感覚だったと思います。他の母親は違ったりするのかもしれませんが、私には術後の辛さと大変さでまだまだ母となった感動や実感がありませんでした。

今、文章を書きながら思い出してみると、あの時とは違い、不思議と目頭が熱くなります。この一年半で私にも母性が出たのだなぁと、ふと気づかされます。

出産当時は、傷の痛みと不安と初体験での興奮とで頭が混乱していたのかとも思います。

さらに、産後2日目で看護婦さん達に立つように促される上に、隣の同じ帝王切開の方はあまり痛みもなく立ち上がっていたことに驚きました。

私の場合は筋腫も切ったため、通常よりは痛みが多かったようですが、痛みを乗り越えて立っている周囲の方が羨ましく、頼もしくてとても眩しかったです。

長くなってしましましたが、まだ書き足りないので次回に続きます!

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